Works

006 aoki-tana/aoki-kabe
  
所在地: 東京都千代田区
主用途: 内装家具
制 作: 2000年5月
協 力: 清水 勝広
素 材: 黒皮鋼板/LSL
撮影: 小木 壮介
本計画は建築家青木淳さんの旧事務所に設置された二つの家具の計画である。

aoki-kabe(パーティション+模型棚)
この壁は打ち合わせ室とワークスペースを仕切るもので、打ち合わせ室側では模型棚として利用されている。これは一般からするとかなりマニアックな話ではあるが、模型というものを無駄なく納められる棚はなかなか少ないもので、どの設計事務所でも扱いに困り、事務所が整然とならない原因になっている。なぜなら、建築の敷地というもの自体が、どれ一つとして同じ形はなく、規模も物件ごとに様々で同じ枠にはとても収まらず、棚を大きめに作れば無駄が出て、小さく作ると収まらないものが出てきてしまう。そのため、ほとんどの事務所では模型は棚の上に積まれることになる。このプロジェクトではそんな悩ましい建築事務所事情の改善策として計画したものだ。具体的な造りは様々な大きさにルーズに対応できるよう、ルーズに棚が並べられるようなシステムでつくられている。ただ、この構造は実は摩擦力という非常に曖昧な力を利用している。恐らく摩擦力というモノは建築では換算されない非常に不安定な力をいう。ただ、そのルーズさこそ、この模型棚の特徴となり魅力となっている。

aoki-tana(模型材料棚)
この棚は上述したように、設計事務所が整然と片づかない理由に模型の存在があげられたが、もう一つ模型材料もそこに加えられるであろう。本計画はその模型材料を納めるための家具である。模型材料というものも、様々な形と大きさをしている。しかも、それぞれの強度も異なり、重ねなければグネグネになってしまうものもあれば、立てかけることの出来るものもある。また、一回の模型制作で丸々使い切れれば良いのだが、たいてい使い切れず、残り物が生まれる。そんな、複雑なものを一手に納められる家具というのがこの計画では望まれたのだが、最初に納めるということを完全に放棄した。当然隠すことも考えず、その代わり、模型材料を縦/横という規則を与え並べることを考えた。その規則性によって見た目の安心感を作ることを考え棚を構成した。
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