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01)・建築
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997)004 かかし
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999)002 KATO
010 sumica
所在地:
東京都大田区
主用途:
アパート
竣 工:
2002年2月
プロデュース:
the blue studio
床面積:
160m2/8室
撮影:
小木 壮介
この計画は築35年以上経つ木造モルタルアパートのリノベーションである。住まずとも誰もが一度は足を踏み入れたことがあろう昔の標準的なアパートだ。申し訳程度に付けられた玄関。その玄関脇に小さなキッチンがあり、トイレもある。しかし、風呂がない。今時、風呂とトイレが一緒になったユニットですら借り手がつかないということで不動産屋から嫌われる。そんな時に風呂なしなど考えられない。従って、当然借り手のつくものではなく、オーナーはやむなく社員寮に使用していたが、それですら私が最初に訪問したとき8室中2室しか使用されていなかった。洗足という借り手のつき安い土地で「なぜそこまでこの古い建物を残そうとするのだろうか?」と当然疑問に思うであろう。実はこの敷地公道に接している長さが2メートル以下だったのだ。つまり、再建築不可。そこで、オーナーはやむにやまれず、長い間放置してきたのだ。sumicaとは、そんな物件をブルースタジオと共にリノベーションしたプロジェクトだ。
元々、風呂のない建物に風呂を作るのは構造的にもスペース的にも非常にしんどいものだ。そこで、我々は「誰のため」ということを再度考え直し、ターゲットを学生や新人の社会人と考え、機能を限定し、シャワーユニットのみの設置を考えた。そこで、如何にシャワーユニットをこの間取りにないに置くかを考えることから計画は始まり、既存で押入やトイレ隣の部屋と入れ子に交わるラインを再度整理し直し、その中に納めることを考えた。
また、意匠的なことだが当然コストを十分にかけられるプロジェクトではないため、「足す」というデザイン行為ではデザインが出来ず、「残す」ということでデザインを行った。つまり、元の間取りの痕跡を残すことを考え、古い柱を中央にあらわしで残すことを考えたのだ。つまり、「キッチンと居間という2部屋わけられた生活」、それから「押し入れのある生活」という記憶を「柱」にたくし新たな間取りを作ったのだ。
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