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011 bluewater
所在地:
静岡県沼津市
主用途:
カフェレストラン
竣 工:
2002年3月
協 力:
床面積:
110m2
撮影:
小木 壮介
本計画は3年前のプロジェクトでリノベーションという言葉すら、ほとんど一般で使われていなかった頃の計画である。当然、私もこのプロジェクトをリノベーションとして計画していない。しかし、本件は今から考えるとリノベーション色の強いプロジェクトであったと思う。なぜなら、当時このプロジェクトにあてたコンセプトが「時間(経年変化)をデザインする」ということだったからだ。
具体的にはテクスチャーに特に気を払ったプロジェクトだった。Pタイルをはがした後に出てきた荒々しいコンクリート面に赤い下地を施し、その上に黒のアクリル系の塗料を塗り、人がその上を歩くたびに少しずつその仕上げの黒い塗料がはがれ、下地の赤が見えだし経年変化と共に赤の面積が増えてゆくことを考え試みたのだ。つまり、経年変化を材料にしデザインを行ったのだ。
また、既存壁の仕上げは吹きつけタイルだった。吹きつけタイルというもの、分かりやすいところ、よく昔の公団の外壁に使われ、仕上げが細かく凸凹になっているものだ。その表情は、あまりカフェの室内意匠としてふさわしいものとはいえない。だからといって下地を組みボードで全て覆い隠そうとしても、どこまでも続く旧い造りの既存部は完全に消し去ることが出来ず、表れてくるため、最初に隠すという行為を放棄することにしたのだ。むしろ、私はその凸凹を利用して新たな表情を壁に作りたいと考えたのだった。具体的には凹の部分に左官塗料を塗り込み、凸部の頭を部分的に削り、一平面でありながら細かい斑点状のテクスチャーを一つの新材料と一つの旧材料を組み合わせ作ったのだ。
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