Works

014 白樺荘
  
所在地: 東京都渋谷区
主用途: 住宅リビング増床
竣 工: 2003年1月
協 力: なかむらしゅうへい
増築面積: 24.0m2
撮影: 小木 壮介
この計画は築15年の割に老朽化の早い建物のリノベーションである。造りは鉄骨造だが、間仕切り壁などにコンクリートブロックが使われているものの、解体してわかったことだが随分ぞんざいな積まれ方をしていた。それが、予想外な出来事で計画後、施工中に苦労した点だった。

与件はオーナーの娘夫婦が、もとより隣狭いワンルームに住んでおり、この部屋が空いたので部屋を広げるため、増床し客をまねきれる場所を作りたいというものだった。そこで、条件として与えられたことは隣のプライベートスペースに入れることなく、客を招き入れられるスペースにするため、最低限トイレと手洗いを設置することで、あとはフリースペースとして利用する場を計画したのだった。

意匠的には、最初に取り替えることの出来ない外部建具を自然に取り込めるデザインを心がけた。具体的にはその建具周辺の壁を残すことを計画し、それが新規計画部と構成上整合性がとれるよう、新規造作部をコの字で構成した。また、そのコの字の構成も既存スケルトン部と縁を切り、後に入れられたものという認識をもてるように、コの字の外側の面を全てピンクに塗る(パテに赤チョークを混ぜて塗装)ことにした。そのため、室内側に凸になったトイレ部の中もピンクで塗られた。さて、前述した予想外に痛んだスケルトン部の壁だが、これはペインターである、なかむらしゅうへい氏にブロックの穴埋めも兼ね、古い表情は残しつつペイントするという、非常に難題を持ちかけたのだが、それを悩みながらも解決の糸口を現場で見つけながら創作してもらった。その結果、このプロジェクトでは得難い表情の壁をつくり出せたのである。
back next
 
 
Copyright (c) 2003-2008 Sschemata Co., Ltd. All Rights Reserved.