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009 小六の山荘
所在地:
長野県諏訪郡
主用途:
別荘
竣 工:
2001年10月
協 力:
増田 啓介
増築面積:
40.5m2
撮影:
小木 壮介
この計画はわずか12坪の増築計画である。もとの建物は13年前に私の大学の先生でもある益子義弘氏が手がけたもので、1000坪という広大な土地において薬草園をつくるための序章で仮の住まいのはずだった。しかし、施主、M氏は仕事の関係で急遽上京しなければならなくなり、その建物が出来ると間もなくその地を離れることになった。その土地を離れて8年後仕事をおえM氏は再度その地に戻ったが、その時にはすでに体力も衰えその計画を再開するタイミングを失っていた。それでやむなく、その後のスペースの不足を数回の小規模な増築と改築とで補ってきた。しかし、遂にそれでは賄いきれず少し大きめな増築を行うことを施主が決心し、設計を我々に依頼してきて計画は始まった。
最初、私が施主宅にお邪魔した時は「足の踏場がない」とまではいかないが、竣工当時の面影はなくモノで部屋が溢れかえっていた。そんなことで計画では、寝室とキッチンをまずは移し、いままで寝室だった場所をコンピューターなど複数ある機械をおさめる部屋にすることにした。
デザイン的には私はこの計画が増築ということで新旧のつながり方を中心に考えた。まずは外部の意匠は旧棟に準ずることにし、内部で少し新しくなった印象をあたえることを考えた。そこで生まれたのが下のコンセプトスケッチにあるように「ふたつの家」をつくり、その間を半屋外的な場所にすることだった。中でも大屋根の継ぎ部分では既存部の屋根をいっさい切らずにつなげるため、その継ぎでもある約45cmをトップライトとして利用することにし、北側部分でありながら自然光を上部より確保できるようにした。それによってテラスとつながる半屋外的な空間が「ふたつの家」の間に生まれたのだ。
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