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本プロジェクトは30年前に建てられた社宅を賃貸マンションにコンバージョンした計画である。敷地は新宿から電車で50分に位置する狭山市駅に存在する。部屋数は30室あり、仕様は画一的ながら斜線などの規制から間取りのタイプは複数存在した。その一部屋一部屋を図面に描かずに現場で判断し、解体のみで改修した計画である。
この建物は高度成長期時代に家族向けに建てられたもので、この時代に多く誕生したLDKタイプの間取りである。しかし、30年を経過し、少子高齢化を迎えた日本において、本プロジェクトのような首都圏郊外で家族に絞ったマンションでは30室を満たすことは難しく、そのため対象を限定しないおおらかなプランに変更することを計画した。
ただ、この地域、上でも記したように郊外に位置し、コストをかけ、その分を賃料で穴埋めする都心で多く見られる改修方法はとれず、通常定期的に行う現状回復の費用と同額で改修を行う必要があり、下手に作るのではなく、解体と補修を注意深く行う計画にした。
ただ、解体のみということはすべてその位置に存在するものの取捨選択とその間の余白のとり方がデザインであり、建築である。
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