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2007年08月01日
グランドオープン
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| 88(happa)がグランドオープンしました。 同時に中村塗装工業展を行っています。 |
先週、土曜日夕方7時から正式に88(happa)をオープンさせました。展示のために用意したテキストを掲載します。 グランドオープンを迎えるにあたって 昨年12月ころになかむらしゅうへいくんに声をかけて始めた事務所移転計画だが、こんな盛大なオープニングを迎えられるとはまったく予測していなかった。とにかく、密室での設計作業から少しでも回避し、もう少し社会との接点を持てるオフィスを作りたいという地味な希望から始まり、かねてから多摩川超えを狙っていたしゅうへい君に声をかけ、物件探しがスタートした。希望エリアは中目黒。「路地裏でもいいので、出来れば、路面。一軒屋。」という希望を連ね、近所の不動産屋めぐりから始まった。 はじめるなり、いつものことながら、「希望が高すぎる」という現実と向き合うことになる。ただ、そこが懲りないところ。稀にもおいしい思いをしている人がいたら、その上を行こうという無根拠な目標が立つ。目標が立てば、後はじっくりそのための準備を行い、行動に出るのみだ。その際、昔からの友人でもあり、角川英二くんから和田晶弘さんというちょっと風変わりな不動産屋さんを紹介され、その指導の元、不動産情報に頼らない現場主義で中目黒周辺を住宅マップを片手に自転車で物件探し。その中で「ここは昔、工場を営んでいたが、高齢で引退をされ、今も奥に住むが手前のスペースが余っている。ここが借りられたら、駅も近いし、好都合。」などと勝手に外見から中の状態を想定し、地図上にチェックを入れ、物件リストを製作。それを和田さんに報告。和田さんが折を見て、家主に挨拶に行き、事情を聞いてくる。それを繰り返すうちに、対象物件も少しずつ挙がってくる。また同時にその土地に対する勘も養われ、最初は時間の割に成果の少ない調査が、徐々に精度を増して来た。 そんな最中にこの物件にめぐり合った。しかも、ふとしたことから入った不動産屋で、昔であれば、不動産屋だと気づきもしない門構えのところ。勘が鍛えられた後ゆえに気になった安達不動産。入り口を入るとお婆ちゃんが奥から満面の笑みでお出迎え。自称「鬼婆」という安達 チエさんで、何から何まで手続き方法が古く、ちょっと指摘すると「何かあれば話し合い」とすぐに丸め込まれてしまう。少しぼけ始めているのか、それとも戦略なのか、前日、2時間くらいかけて説得し、やっとこぎつけた合意も一晩経過するとまた元通り。こんなやり取りに最初は面食らったが、徐々に慣らされ、最後には「話し合い」とは便利なものだと共感していた。Happaでもその教訓は生き、ルールを決めるのではなく日々話し合いを重ねている。 さて、話を戻すが、聞くなり「今さっきいいのが出てきたよ。」と安達さん。本人見にも行っていないのに告知された物件がこの保井ビルだった。「ちなみに今はオフィス兼倉庫でサッシもなく、シャッターのみ。お兄ちゃんなら何か出来るでしょ?見てきなさいよ。連絡してあげるから。」といわれ、あまり期待もせずに行ったら、なんと天高が二層分もありそうな大空間。まさかサッシから作ることなど考えていなかっただけに少しうろたえはしたものの、空間の魅力には取りつかれ、想像が暴走する。ただ「まさか、二人じゃこの賃料は払いきれないけど、何とかしたい。」と思い立ち、急遽、新たなメンバーをプロパティデザインオフィスの菊池さんにお願いし、探し始めた。条件としては、床を埋め尽くさずスペースを空けておける業種。たとえばギャラリーやカメラマンということで、探してもらい、その結果、青山|目黒(ギャラリー)の青山 秀樹さんと出会った。作家から信頼されるだけあって、包容力ある方で、今や昔からの知人のような関係を持て場所をシェアできている。奇跡的なことだ。ちなみにオーナーは保井 啓祐と保井 正兄弟で半分ずつ区分所有する。安達さんにお願いするようですから、言わずもがな素敵なオーナーである。とにかく、奇跡的な出会いと試行錯誤なプロセスを経て本日グランドオープンを迎えることができた。その背景には上で記載してきた関係者や、造作を手伝ってくれた三井 孝明さん、工藤 尭君、川島 朗さん、高安 利明さん、DM製作などで協力いただいた亀井 紀彦くん、そしてスキーマスタッフの畠中 啓祐くん、大野 俊治くんなどの活躍抜きには考えられない。 我々は安達の鬼婆に習い、「話し合い」をもっとうに先が見えぬことも動じず、むしろ、そこにわくわくしながら、町と関わりながら活動を続ける。それでも、困ったら話し合いをしよう。 終わりを想定しない計画 また、終わらせない計画は、異物を拒否できない。想定ができていない以上、当然のことであり、むしろどんなものでも取り込んで行けるよう、時代やトーンなど、統一感という落しどころから絶えず一定の距離を置き計画している。 |
投稿者 sschemata : 2007年08月01日 10:46