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2006年09月27日

都心に住む11月号

060927.gif
出版/媒体↓
from nagasaka
2006.09.27
都心に住む11月号
「都心に住む11月号」のしつない礼賛というちょっと大げさなタイトルの記事に僕のことが書かれています。

ほとんどが広告記事で埋め尽くされた中に見開き1ページで掲載されています。もし良かったら、読んでみてください。

さて、この記事もそうですが、同時期に作品ではなく僕個人に対する取材を数件受けました。取材を受けると普段考えていないようなことを改めて考えられるので僕はこの手のものが好きです。中でも決まって聞かれるのが、「スキーマ」の意味です。「隙間」ですか?と未だに聞かれたりもしますが、意味的にはPROFILEでも書いていますが、「経験を抽象化・構造化して得られる知識の集成」のことをいいます。ただ、我々の仕事としてそれがどこに該当するのかということはあまり今まで考えてきませんでしたが、ここのところの取材で少し考える機会をいただきました。それを少し話します。

さて、この取材を通して「スキーマ」が「スキーマ」をどう考えるようになったかですが、計画時初期にそれはまず形成されるのだと考えます。ただ、いままで他人から言われたわけではないですが、どうもWORKSなどをみると自分で見ても「作品性に統一感がない」ように見えるのです。もちろん、一貫したビジョンは持っているつもりなのですが、どうもそれがビジュアルとなって現れてこないと思って、たまに反省してきました。それで、統一したわかりやすいブランディングを心がけようとしたこともあります。でも、そんなことをすると僕は途端に創作意欲がなくなるのです。

そんなことをたまに考えてきましたが、最近、改めて「スキーマ」と「スキーマ」の関係性を考えることになり、はるか昔にあまり考えもなくつけた名前が、意外にも私の趣向性を言い当てていることに気付きました。

スキーマではプロジェクトごとにその基盤を設定することを基本とし、異なった事情に対しても柔軟に対応する方法をとっています。それは「お仕事的にそうあるべき」と考えている結果ではなく、そうあることによって今まで見えていなかった発見がプロジェクトごとに見えてくることを一つの楽しみとしていることを再認識しました。

わかりやすくいうと、事前に蓄えられた基盤を利用してアウトプットしてゆくのではなく、あくまでそのプロジェクトごとに基盤を新たに形勢し、アウトプットにつなげてゆくことを行っているのだと思いました。だから、時間もかかり、とても効率的ではないのかもしれませんが、実はコンピューターの世界でいうところの「スキーマ」ではその方法こそ、効率が良いとされています。したがって、僕の方法論はまだ未熟ではあるものの、ありえる一つの方法であることに気付き、少し勇気がわいてきたという話です。

随分、個人的な話でしたが、共感を持っていただける方がいらしたらこれ幸いです。 そして、そのプロセスをこのページを通して感じ取っていただければさらに幸いです。

では、また。

投稿者 sschemata : 2006年09月27日 01:59

コメント

元スキーマ所員の坂東です。
長坂さんのスキーマらしさについての文章に非常に共感しました。

比較するわけでは無いですが、レム・コールハースも同じようなスタンスだなと思います。先日彼のレクチャーに参加しました。彼は現在、歴史的な建造物の保存に取り組んでいるようで、それについてのレクチャーだったのですが、コールハースと保存というのが意外な組み合わせで驚いてしまいました。コールハースも毎回最初のアプローチを構築するところから始めて、違うところに行き着く建築家だなと思います。

僕は5年ぶりに自分の作品に取りかかっているのですが、驚くことに、作るものが昔の自分と全然変わっていないのです。新しいものを作りたいという気持ちと、自分の建築はこうあるべきだという考えの間で悶々としています。建築に対するスタンスというものはなかなか自分で変えられるものでは無いと思うので、これから自分を発見していかなくてはと、長坂さんの文章を読んで思いました。

とりとめの無いコメントになってしまい申し訳ありません。

投稿者 坂東 : 2006年09月30日 15:34

坂東君
まずはハーバード入学おめでとう。自分で記すのは恥ずかしいだろうと思うので、僕から報告させてもらいます。

それから、コメントありがとう。どれだけ、伝わる内容か書いた後やや不安でしたが、流石に一緒にモノを作ってきた坂東君はわかってくれますね。そして、一番わかってもらいたい対象でもあるので、すごくうれしいです。

と、同時に未熟さを早く解消し、モノにします。気になったことがあったらどんどんいってください。楽しみにしています。

今後もよろしく。

坂東君の活躍も期待します。

投稿者 長坂 : 2006年10月02日 02:08

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