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2006年06月25日

農地と宅地の関係

現場レポート+K邸↓
from nagasaka
2006.06.25
K邸
次は、稲城という土地に関して少し踏み込んで話をしてみたいと思います。


まず、稲城という土地がなぜ手付かずで残ったかですが、本件の施主、川島さんのお話では、この地域、昔から非常に肥沃な土地として知られ、農地として充実していたため、当時、土地を開発側に売ることを町の人が渋ったようです。駅としても、この稲城駅以外にも同線で「よみうりランド」や「若葉台」があり、さらに南武線の「やのくち」、小田急線「よみうりランド前」など5キロ圏内に必ず主要路線駅があり、郊外の割に都市環境が比較的整備された地域で特にまとまった開発を必要としていなかったようです。


これは僕の見解ですが、それだけ一地域に駅が点在するということは、ある意味それぞれ路線の中心部に各々の目が向くため、この町に核が生まれにくくなります。その点、多摩地域は京王線に集約され、皆がその線路を向いた生活をするため、町の作り方も階層がうまれやすく、さらに手付かずの土地が多かったため開発しやすかったのだと思います。どちらが良いという話ではなく、結果、稲城だけ開発に取り残され、都市整備という視点では多摩地域が発展し多くの住民を集めたのだと思います。



また、もう少し、スケールを絞ってみると、開発には取り残されたものの、現状、この地域でも当然相続の問題はあって、個別に農地が切り売りされ、住宅が増え、虫食い状に畑がのこっています。むしろ、現在は住宅が増え、虫食い状に梨園などの農地が残っているといった方がよいかもしれません。そして、農家の人は貴重な作物を荒らされないように塀を立て、引っ越してきた新居住者もまた畑に背を向け生活しています。



つまり、この地域、極端な言い方をすると農家と新居住者、お互いがお互いの存在を煙たがる関係になっています。いっそのこと、新居従者エリアと農家エリアを住み分けしたほうがお互い行動範囲が縮まり目的が達成しやすいのではと思うほどです。でも、やはり制度上そうは行かないわけで、その虫食い状態をどうするか、我々のこれからの課題です。

投稿者 sschemata : 2006年06月25日 05:53

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