« 建通新聞10月27日号 | メイン | 雑誌「iA(interior/ARCHITECTURE)01」 »
2005年11月17日
100%デザイン レポート18
|
|||
|
| 100%designが終わりました。個人的には色々、反省するところもありますが、このイベント自体はどうやら7万人近い集客があり、大盛況に終わったようです。最初、声がかかったときほとんど半信半疑。一回目ということで、かすかな期待をかけて出展を決意したのだが、結果的には出展してよかった気がする。少なくとも、「来年は・・」という会話が終わったとき自然とユニット「祭(sai)」内で話されていたから。 |
我々の出展物は近々整理し、ここで紹介しますが、今日はこの展示を通して色々感じたこと、得たことをつづりたいと思います。 私が家具をデザインしはじめたきっかけは大学卒業したての頃。つまり、スキーマの初期である。その頃、「自分ができることは家具ぐらいしかない」と考えたからだった。ちょうど、世の中的にもドローグを走りに明らかに家具界の潮流が変わり始めた頃だった。丹精こめて精度の高い家具や大量生産の家具、そういった画一的なところから「アイディア勝負」の時代に変わりつつあった気がする。実際に本家であるイギリスで100%designがスタートし、家具の流通もデザイナーがデザインし、自らメーカーを探し、自ら小ロットで売る時代に変わっていった頃だった。その頃、プロダクトアウトという言葉を良く聞いた気がする。その頃、東京でもオランダのドローグの影響が色濃いtrico主宰のhappeningという家具の祭典が原宿界隈のお店の一部を借りて開かれた。街を探索しながら、お店を廻り、家具を楽しむ。出展物も精度は悪いが、見た人に家具というもの、デザインというものの既成概念をひっくり返させ、脳を刺激する家具が多く、そして、街自体も変化を期待し、素直にそのイベントを受け入れ盛り上がっていた気がする。僕もオープニングパティーなんかに行って安積さんとかに生意気なこといって怒られながら、変化をみんなで喜んでいるようで楽しかった。でも、社会、ことさら企業ははその頃、まだまだそういった動きには半信半疑で、遠巻きに見ている感じだった。いまや、超有名デザイナーとなったマイケルヤングやリチャード・ハッテンですら、そんな遠い存在ではなく言いお兄ちゃんって感じだった。 それから、しばらくし、そのマイノリティーさは少し広い支持と共に大きさを増し、同時期にいつの間にかidee主催のデザイナーズブロックにその場を移していた。それも始まった当初はかなり盛りあがり、出展したくうずうずしていたが、僕自身その頃、建築デザインを始めたばかりで余裕がなく出展どころではなかった。しかし、そのデザイナーズブロックもスケールは大きくはなったものの中身が変わらない。むしろ、一年に一回というペースが個人のデザイナーには速すぎるのか、やや息切れ気味でレベルが徐々に低下していった。そして、今年、ハプニングよりも前から続けられているデザイナーズウィークが100%designTokyoを加え巨大になってすべてを飲み込んで絵画館前に一つの塊として登場した。これが今回、我々が参加した東京デザイナーズウィークだが、とにかくすごい集客だった。 ただ、思ったのだが、しばらく遠巻きにしか見ていないうちに、家具デザイン界も成熟し、企業色がまた強くなっている気がした。特に100%designは、昔、自分で作り、自分で販路を構築していたようなデザイナーを企業がバックアップし、完全な商品として大きなブースに華やかに、そして艶っぽく並べられていた。一点の曇りもないそれらの商品を見て、少し寂しい気もしたが、むしろ「可能性」とかいって逃げ道を用意している自分たちを情けなく思った。 よーし、来年こそ!! 来年は子供の学習机! これでいきます。 |
投稿者 sschemata : 2005年11月17日 23:42
コメント
お久しぶりです。
残念ながら住宅の竣工間際で「100%」行けなくて、、、、。
とにかく出展うらやましいかぎりです。
年に一度のデザインのお祭り(自分はそう捉えているのですが、、、)も変化しているようですね。
今回、ある人から「100%」の感想などを聞き、一体どこに行こうとしているのだろうと、正直、複雑な気持ちになりました。
長坂さんが参加されてある意味寂しさを感じられた事は意外と多くの方が感じられたことなのでは?と思います。
しかし7万人近い集客とはすごいですね。企業もこの動向は見逃さないでしょうね。良いものがプロダクトされていくことは決して悪い事ではないと思ってますが、ビジネス臭を帯び始めると産み出される過程が案外クローズの方向へ行くような気がします。そうなった場合、もうお祭りじゃないですよね。
今回のユニット名、とても良いなと思いました。お祭りは何かを納めるべく行われるものですが、その辺りは気にしつつも、長坂さんのスタンスの取り方に期待したいと思っています。「可能性」良いと思いますよ。むしろ「可能性」で勝負してください。子供の学習机、期待しています。
お行儀のいいおりこうさんの枠は誰かがやればいいです。
なんかファンレターのようになりました、あはは。
投稿者 sakai : 2005年11月18日 01:34
sakaiさん
いつもながら応援ありがとうございます。
ふっと、力を抜きたくなるような甘いお誘いって感じです。
ただ、可能性を求めて受け皿を用意していたのが去年までのデザイナーズブロックだったと思うのです。。でも、それではダメで受け皿側も半分冷め始め、別なところに達成感を得るようになり、それを感のいいデザイナーはすぐに読み取り、おちゃらけるか、距離をとってしまったのではないかと思うのです。
その反省が、というか「それとは違う」という意識が今回の100%だと思うのですが、ただ、ここでもデザイナーに頼らずとも成功を収める保険がかけられ、新しいデザイナーにあまり期待していない感じがしました。これがお高く止まっているという話であれば良いのですが、保身的なところが認められあまりいい感じがしなかったですね。
とにかく、参加者である我々ですら主催者と全く交わりがありませんでした。最初に勧誘を受けた担当者すら挨拶しずじまい。彼らは見に来たのかなあ?ぼくがいる間では誰一人作品を見に来た人はいなかった気がします。
とはいえ、そこまでこちらが一方的に期待するのもそれは学校じゃないんだから無理な話。僕は僕なりに、自分にとってうまくあの場を利用しなければならなかったのです。正直、それがうまくできなかったことが僕の反省です。とにかく、あれだけ人を集めてくれたのですから、まあ、それでよいとすべきですよね。
それから、ついでに気になったこととして、主要な雑誌関係の方たちはあまり来ていなかった気がするのです。今月のカーサブルータスも見ましたが、随分と扱いが小さかった気がします。お店まで出しながら、モーターショーの方が圧倒的にページを割いていました。それが現実を一番物語っている気がしました。
こうやって、文章を書きながらよくよく考えると不思議な会でしたね。
投稿者 nagasaka : 2005年11月18日 23:02
常君 芦沢です。Saiオツカレサマデシタ。打ち上げやりましょうね。確かに100%デザイン、不思議な会でしたね。主催者との交流が無かったというのは驚きですね。ブースの数が多かったからなんて言い訳。情けないなー。それでも例年のデザイナーズウィークよりもはるかに可能性は感じました。あれだけの人を集めたことだけでも十分に評価できます。何回か自分たちの(super robot)展示会を開きましたが、せっかくがんばって作っても見てくれる人があまりに少なくがっかりしたものです。さて不思議な会の改良点として僕は100%デザインの敷居が高くすればいいのではと思いました。一部の人間にはただでスペースを提供する、そして落選者も数多くいるような状況をつくるべきだと思います。建築、インテリア、プロダクトデザインを職業とする、あるいは学ぶ人間の異種格闘技戦として登竜門的な立場になることができれば、日本のデザインシーンも少し変ってくるのかなと思いました。
投稿者 Keiji Ashizawa : 2005年11月21日 21:53
そうね。
まず、打ち上げだね!
今週末とかどう?
岡安さんにも聞いておいて。
それから、敷居を上げる件「賛成」
是非、来年はまわりの優秀な連中皆に声をかけましょう。
ちなみに、もうぼく来年作るもの決めたよ。
子供の学習机。
ハルが再来年から小学校だからね。
投稿者 nagasaka : 2005年11月22日 00:31
joさん、お久しぶりです。
100%案内状頂いていたのに参加できませんで申し訳ございません。
一時期はお会いする機会もあったのにゆっくりお話しする事も出来ずにまた、お時間ありましたら宜しくおねがいしますね。
投稿者 ご~とよ。 : 2005年11月22日 03:29
ご~とよさん
ごぶさたしてます。
お元気ですか?
門倉さんもいかがですか?
また、面白いお話ありましたら、ご連絡ください。
投稿者 nagasaka : 2005年11月23日 04:36
joさん、本当ご無沙汰です。
野方の小さなビルの近くに出没しております。
当社物件を現在内装工事中でございます。
建物から隣の高層マンションが見えています。
なかなか、店内の水平がとれないので苦心しております。
テナントも店内の段差で躊躇されていて
意外に難しいのねと勉強になっております。
野方6-30-1なのでお時間が有ったら見に来てください。
つるはし持って作業しているかも?しれません。
投稿者 ご~とよ。 : 2005年12月04日 04:08