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2005年10月18日
タージ・マハル
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| 日曜日の晩、自宅で貯まった雑用を整理しながら、何を見るでもなくテレビをつけていると、「世界遺産」という番組が始まった。見ようと思って見たことはないが、よくこの番組には出くわす。いつも、偶然ではあるが、見ると「いいなあ。行きたいなあ」と目が釘付けになる。この日も、整理は中断。興味津々。ただ、その興味の具合はその日は少し違った。 |
その日は「タージマハル」を特集していたのだが、実はタージマハルには僕は行ったことがある。いつもなら、見えてくる情報に疑いもなく感心し引き寄せられるのだが、その日は自分の見た「タージ・マハル」とテレビで演出されている「タージ・マハル」との差に、目がいった。 番組ではタージマハルを「言葉を失うしかない。」「一転の曇りもない均整のとれたシルエットと壮大な空間表現」「この想像力は人間の勝利」などなど。ひたすら褒めちぎる。もちろん、言葉だけではなく画面に映し出されている映像もすばらしい。とても同じものを見たとは思えない。 というのも、僕の印象では、視覚的な印象もさることながら、それ以上にそれを取り囲む、環境、視覚以外の四感を刺激する情報に翻弄されていた気がする。匂い、暑さ、音、光、またその周りにいる個性たっぷりなインチキ案内人、自己主張の強い植物たち。完全に建物の印象を周辺の環境の存在が上回っていた記憶がある。もちろん、そこまでにいたる道が取材班とかなり異なっていたのかもしれない。僕は安宿を出て、長い夜行電車に乗り、インチキタクシーと格闘してたどり着いたのに対し、きっと取材班は高級ホテルから涼しいクーラー付の車に乗って来たのであろう。 それにしてもこの印象の違いはすごい。もちろん、マスメディアというのは事実にかなり脚色が加えられていることは周知のことではあるが、それにしてもだ。おそらく、西欧圏の建物であればこのような印象の差はないであろう。まあ、それがインドであり、アジアなのかもしれない。そのとき日本は?というのは当然気になる。どうなのだろう? ちなみに私はこの旅行でタージマハルに一週前についているはずだったのだが、なぜか大きな寄り道をして内戦中のカシミール、しかも凍りつく湖のボートハウスで一週間時間をつぶすことになったのだった。あの寒さはいまだに僕が体験した最高の寒さだ。しかもインドでっていうのがおかしい。 |
投稿者 sschemata : 2005年10月18日 23:56
コメント
とっても共感しました。
私ははじめて出張でパリに行った時に、頭がクラクラして大変な気分になったのを思い出しました。それは「におい」。香水とジタンと排気ガスが、接待で食べるレストランの来れども来れどものバターソースとあいまって、も~、これはつらいな~!と。自分が日本人、東洋人であることを強く意識した瞬間でした。
いろんなことで、行ったことのない場所などに対しての夢見るイメージというものは、実はほとんどが映像のみのバーチャルな部分が異常に突出していて、他の嗅覚や触覚といった感覚が奇妙に浄化されていると強く強く感じたことでした~☆
投稿者 マリコ : 2005年10月27日 10:21