2005年08月15日
倉庫のリノベーション(5)
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| haramo-2の実施設計に負われる日々が続き。今年はお盆も完全返上です。そんな中、碑文谷スタジオは順調に工事は進んでいます。 |
最近、この現場に来て、監督である石塚さんと話をするのがちょっとした息抜きになっています。土曜日も夕方お邪魔しました。予定通り、巨大なサッシュに巨大なガラスがはめられていました。どうやら、ガラス1枚で180kgあるそうです。サッシュ枠も入れれば一枚あたり200kgをこえます。今回は取り立ててコンセプトはないのですが、その巨大なサッシュのおかげで非常に気持ちの良い空間になっています。ノーコンセプトのせいか、いつも完成間近に自作に抱く嫌悪感というものが本件では全く感じません。良いのか悪いのか分かりませんが自分としては非常に新鮮な体験です。「こんな事務所だったらいいなあ」と友人の事務所に行ったときのようにサラッと口から出てくるのです。不思議な感じです。今までほとんど一作一作新たなことを考えそれを形にしてきたわけで、もしかしたら、「そうじゃなければならない」と思い込み過ぎていたのかもしれません。ま、もちろん反省もあるし、嫌悪感を抱くような思い込みの強い作品もどんどんやりたいですが。 |
投稿者 sschemata : 2005年08月15日 22:48
コメント
お盆休み返上での仕事お疲れさまです。
毎年飛行機のチケットを勝手に取って強制的にお盆は休んでいた僕でしたので、なんとなく申し訳ない気持ちになりました。
ところで、この間松島君の8月13日の日記(http://www.ne.jp/asahi/studio/lithium/diary.htm)を読んでいて、今回長坂さんが書いていることとなんか共通することがあるんじゃないかなと1人で納得していました。マンガと建築なのでまったく同じとはいきませんが、すでに倉庫というコンテクストがあってリノベーションという手法を使っているので、その上にわざわざテーマやコンセプトを付け加えないでも、出来上がった空間が何かを語りだすんじゃないかという予感がしたのです。
最初にコンセプトありきの建築ですが、もしかしたらそういう常識とは違ったアプローチも考えられるのかもなと思いました。
その松島君の日記にも書いてありますが、スキーマがリノベーションをしたsumicaに住んでいる東工大の伊庭野くんがHPを始めたそうです。なんとHPのタイトルがsumica room202(http://www.geocities.jp/zennryoku2005/)です。HPのタイトルにするほど部屋を愛しているって嬉しいですよね。
ところで、10月に一度日本に帰ります。そのときにはスキーマに顔を出させてもらいますので、よろしくお願いします。
ではでは、頑張って下さい。
投稿者 坂東 : 2005年08月16日 16:33
おっ、常さんが”さらっと”とは珍しい!!
お披露目会はやらないのですか?
投稿者 シミンディ : 2005年08月17日 13:07
坂東君
げんき?是非遊びに来てください。また、BBQでも出来たらいいね。木原さん計画してくれないかなあ。
さて、内容の件ですが、面白い振りありがとう。このコメントは二回に分けてタイトルで扱っても良いくらいの話だね。
伊庭野くんの話は近々扱うのでここでは返事書きません。
それで、倉庫のリノベーションの話ですが、難しい話だね。
そんなに新しいことにはならないような気はするけど、(「新しい」というより「変化」かな。)坂東君がいいたいことは良くわかるね。どんな設計もコンテクストは無視できないのですが、ことさらリノベーションの場合、そのコンテクストの情報量が多い。それに加え、与件など入れ込んだら、もうそれらをうまく整理するだけで精一杯になります。その整理の仕方が僕の場合、主にコンセプトといわれるものになる場合がリノベーションでは多いです。今回の物件で、それがコンセプトにまでならなかった理由は二つあります。一つは以前にも述べたように、フォトスタジオであることから最終形が写真の中だということです。つまり、360度の空間というより、ファインダーの中の空間を想像して設計を進める必要があるため、シーンは分断され、さらにそれをつなげとめるにコンセプトを与える必要はないのです。また、その写真の中ですらその空間は脇役であることも重要な要素です。とられる人、とられるモノが主役です。したがって、空間は主張してはならないのです。体験を主に考えた空間とはその点が少し異なります。でも、最近、家とかも実は空間は脇役なんじゃないかなと少し思い始めています。pandaがその一つですが、あれは家具とブラインドなど付属物を最初から想定し、設計しています。木系の家具を入れるために空間の中に一切木を用いていいないし、シンプルにプランニングしています。(あっ、床は染色のフローリングだけどね。)ただ、我々若手建築家が自己主張するとき、無形の空間を贅沢にデザインし、それで他との差別化を図る贅沢な仕事は少ないため、その場合、どこで勝負するか悩むところです。シンプルでありながらも差別化できるデザインとは何か?つまるところそういうことでしょうか。ただ、最近耐えられるところまで、造形を考えないようにしたらどうなるかと考えています。それこそ、スリリングです。もしかしたら、ホントに普通の空間になってしまうのではないかと怖くなり、ついついコンテクストをこねてしまい予定調和的にコンセプトに用いることがあります。それを究極まで行わないようにしてみたらどうなるかこの物件を通して興味を持ち始めています。その辺が新境地かな。
あ~あ。かなり脱線してしまった。もう一つの理由をついでに言うと、住宅などは用途が多いため、それらをデザインの駒に出来るのですが、本件のようにスタジオとなるとそれらがほとんどないのです。あるとすれば、サッシュ、コンセント、建具、照明などです。本件予算的にも事業計画上制限があったためそれらすらほとんどいじくれなかったのですよ。
色々、そういった理由もありますが、考えるきっかけはずいぶんいただきました。今後に乞うご期待!
投稿者 長坂 常 : 2005年08月17日 18:28
潜りのプロ、シミンディ、コメントありがとう。
今年は潜れてるかい?俺は一回海行けたよ。(もちろん、僕はぷかぷか浮いていましたが・・)もう一回くらい生きたいけどね。
見学会ですが、明日現場見て「見せたい」と思えれば、施主に相談してみます。
きっと、出来ると思います。
また、コメント下さいね。
ではでは。
投稿者 長坂 常 : 2005年08月17日 18:35
図面や現場を見ていないので勝手なことを書いてしまいますが、通常は既存の空間をいかに残すかというのが見せ所のリノベーションにおいて、今回の設計では元の空間や造形を生かせないプレーンな空間を挿入しなければならないところに新しい空間を作るきっかけがあるのかなと思いました。なんだか、この話をしていると裏の裏の裏にいったら結局表だったみたいな話になりそうですが、そうではなくて「古い既存の空間VSプレーンなフォトスタジオ」のような構図で、二つの異なる空間がぶつかりあう部分(接合部のディテールということではなく)というのが、現代だったり敷地の場所の性質というのを勝手に語りだすのかなと思ったのです。
要求されるフォトスタジオというものの扱いやすさによって自然と語りだす話が面白くなるか、ほとんどなくなるかが分かれると思うし、当たり前のことと言われれば当たり前なのですが、勝手に産まれてくるものというのに着目するのも面白いなあと初めて思いました。完成を楽しみにしています。
あとBBQも楽しみにしています。
ではでは。
投稿者 坂東 : 2005年08月18日 17:23