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2005年06月25日

倉庫のリノベーション

現場レポート+碑文谷スタジオ↓
from nagasaka
2005.06.25
倉庫のリノベーション
今日は新プロジェクトのご紹介です。倉庫のリノベーションです。物件は碑文谷公園の裏手で立地としても好条件。この地域でこれだけ大きなスペースがそのまま倉庫として放置されていること自体がかなり珍しく、探してもいない僕がいうのも変ですが掘り出し物件です。クライアントのM氏が長い期間を掛け探し出したものです。M氏は写真家でリノベーションしフォトスタジオとして利用するため、我々にその設計を依頼されました。
僕もフォトスタジオを手がけるのは始めてで、とにかくM氏の言うことを注意深く聞いてきたのですが、フォトスタジオの計画は少し特殊です。基本的に今回の計画では主張しないデザインに徹する必要があります。もちろん、特殊解に答えるフォトスタジオもあります。家風、ロッジ風、カフェ風というようなある生活シーンを想像させる空間です。つまり、フォトスタジオといっても一通りではないものの、上記のような用途を想像させる空間は改めて計画するものではなく、すでにその用途として使用されている場所を利用すればよいもので、今回のようにリノベーションとはいえ、もともとの空間に写真栄えするような用途の個性がない場合、より個性を消して後から入るものによって色付けがされる空間作りを目指す必要があります。

さらにフォトスタジオで撮られるような写真では空間がメインではなく、やはり被写体がメインであるから、さらにその傾向は強くなります。近いところで言えば作品がメインの美術館のようなホワイトキューブですが、フォトスタジオの場合、ファインダー内に納まる空間が最終成果物であることから、その辺で美術館とはずいぶんとまた性格が異なります。フォトスタジオの場合、メインのスタジオにいたる動線上で空間演出する必要はなく、極端な話、ファインダー内に納まる部分だけ気にすればよいのです。被写体としてのモデルにしてもプロであるため、いくら門が立派であろうが、トイレが立派であろうがそれでこのスタジオの価値は変わらないのです。また、町を歩く人を引き寄せる必要はないので、看板としての機能も必要ありません。とにかく、最終青果物がファインダー内に納まる空間であるということがフォトスタジオの計画の大事なポイントとなります。

そんな中でも、ひとつM氏が最初から希望されているのが自然光です。一般の住居でも、カフェでも、美術館でも許されない巨大な自然光を作りたいというのです。つまり、造作物でフォトスタジオの個性を出すのではなく、空間に対する影響力はあるものの、存在を主張しすぎない光で個性を引き出すことを狙うわけです。それがこの計画の最重要課題となります。限られた予算の中でどれだけ効率よく開口部を設けることができるか我々の力が試されるところとなります。

と、ここまで書いてみて本プロジェクトにおいて自分がやるべきことが見えてきました。

そろそろ、デザインを始めてもよさそうです。

投稿者 sschemata : 2005年06月25日 01:30

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