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2005年06月07日
DTA(デスクトップアーキテクチャ)
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| 先週の土曜日はしばらく前に竣工した水野薬局の竣工写真の撮影とPenの取材がありました。Penは来月発刊予定のオフィス特集で掲載予定です。書店に並んだら見てみてくださいね。しかし、土曜日はいろいろな人にお会いし、いろいろお話をしました。朝、寝ぼけ眼で英訳をお願いしている前田さんに渋谷駅で会い、募る話をいろいろ聞いているうちに本郷三丁目につき駅を上がったら、今度は青木淳さん。そして、目が覚め、その後、現地に行き、ライターの伏見佳子さん、Penの渡辺さん、カメラマンの阿野太一さん、新建築中村さん、ISSHOデザインの藤村君、ベラジュン君と気の抜けない会話が連発。これが普通なのかもしれませんが、ふだん、出不精気味の僕は、ついつい事務所で図面を書いているのを理由に外との交流を避け気味なのでその日はかなり刺激的な日で、疲れました。でも、疲れたなりのことはあり、後述の通り、最近の僕の興味を少しまとめることが出来ました。以下、是非お読みください。 |
| さて、その興味ですが、先日手がけた水野薬局のプロジェクトを通して、考えた、DTA(デスクトプアーキテクチャ)という私が名づけた造語のシステムに関してです。 DTA(デスクトプアーキテクチャ)とはDTP (デスクトップパブリッシング)から派生させた言葉ですが、コンピュータのデスクトップ(コンピュータの画面上)で建築物が製作できてしまうということです。もちろん、バーチャルリアリティーの話をしているわけではなく、実空間に落とすことを目的としています。従来、意匠図、施工図、板取図という工程で建築の計画は進み、また一昔前であればすべて手書きゆえ、それぞれ新たに一から書き直すことが当たり前で、またさらにそこから職人の手を通し、モノが加工され、また現場で組みあがるという幾人もの手を介し建築化されてきました。我々、意匠設計はその一番最初の方向付けを行う立場ですから、当然、人への伝達を目的とし図面をわかりやすく製作します。そして、その後、最後までその図面が実際に反映されてゆくか、いわば伝言ゲームが正確に行われているかを監理してゆきます。おそらく、これだけ人の手を介すためにデザインの規制も多くあります。また、逆にデザイン主体で無理をしたときどうしてもその設計内容の不透明さがきっかけでリスク回避として工事金額が不当に跳ね上がってしまいます。それは今現在も建築界ではあまり変わってはおりません。むしろ、歩留まりのよさを美徳とし、それがひとつのモダニズムという近代の思想を生み出す気賭けになっていたりもします。ただ、他の分野、出版だけでなく、映画や音楽あらゆるメディアでは画期的にその辺が改善され自由度が増しています。むしろ、それも通り越し、またアナログな感覚が愛されたり、無理にデジタルでノイズを作ったりしています。 そんな中、僕は建築の中でもそれを可能にするひとつのシステムを最近見つけ、それに誤読を重ねひとつの明るい道の前にたどり着きました。その最初の作品がまだワークスに追加できていない、以前このニュースで扱った水野薬局のオフィス計画です。 この計画では基本設計から板取図まで一切をデスクトップで作成し、その後NCカッターという、これまたコンピューター制御のマシンに載せ材料のカットを行いました。指示を出す相手がコンピューターであるため、すべてパーツが異なるものでも一切文句を言わず同じ調子でカットしてゆきます。実際、このプロジェクトでは774枚もの部材が使われていますが、すべて異なる材料で構成されています。もちろん、組む作業に関しては、人の手を介すのですが、ここでも職人にすべてを理解させるのではなく、我々設計した者が現場で指導を行い組むため、職人にリスクをもたせず、結果的に無駄な経費を一切省かれています。 と、とりあえず、ここまでDTAに関して説明をさせてもらいました。次は主の目的である形態操作の自由度をご説明したいと思いますが、その話は明日になるか明後日になるか、時間を見つけて書きますのでしばらくお待ちください。竣工写真は今きっと阿野さんが整理してくださっているのでそれを待ってアップしますのでそれももうしばらくお待ちを! |
投稿者 sschemata : 2005年06月07日 12:48