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現場レポート+K邸↓
from nagasaka
2006.12.09
農地と宅地の関係(2)
随分、ご無沙汰していた稲城K邸ですが、ゆっくりですが進行しています。 実は8・9月と収穫時期と重なりストップしていました。


その間もそして今までも実は設計していました。初めての住宅設計ということもあり、力の入りすぎで設計も右往左往していました。しかし、ここに来てようやく案がまとまってきたので、ダイアリーを再開させます。随分さかのぼって話しをしてゆきます。というのも、右往左往しながらも絶えず変えなかった点があり、そこから話しをしていなかったので、そこに戻ります。



そことは?って感じでしょうが、稲城の町の農地と住宅の関係の話しです。その際、「虫食い状に」との話がありましたが、果たして虫はどっちか?という話しがありました。通常、「虫食い状に残った」といわれるのは農地の方ですが、僕は住宅を虫と見ています。もちろん、後から入ってきた無秩序な宅地の方をさしているのですが、それに秩序を持たせ虫ではない存在にするきっかけをこの計画を通して考えられたらと随分大げさなことを考えています。



もちろん、根拠あってのはなしです。その根拠とは、今は背を向けられている畑を都心部の公園のような存在にしたいと考えています。都心部では公園の周りは人気があり、不動産価値も高いとされていますが、畑も十分それに匹敵すると考えています。それはharamoS1でも周辺が畑で同じことを実際に感じました。公園といえど、公園で遊ぶ大人はさほどおらず、陽当たりや風通し、また見晴らしが良いなど周辺にいて得るメリットの方に評価が集まっている気がするからです。きっと、これから畑が増えるということはありえないですが、畑を向いた生活を稲城の一つのスタイルとして浸透させたいと考えています。そう考えると、点在していることは好都合なのです。



長々話しましたが、つまり、敷地に対する考え方が変わらず一定だということです。サムネールをクリックすると模型写真が出てきますが、このゆるやかな勾配が具体的なアプローチの一歩となっています。次回はもう少しスケールを下げて話をしてゆきます。


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現場レポート+K邸↓
from nagasaka
2006.09.01
K邸
昨日、稲城プロジェクトの施主K氏より梨が届きました。

「待ってました!」

このプロジェクトに関わって楽しみにしていた一つでした。


前から、K氏より「稲城の梨は市場に出ずに全部直接購入ではけてしまう」と聞いていただけにさぞかしおいしいのだろうと期待していました。
実際のお味ですが、みずみずしいのに甘みがあるホントにおいしい梨でした。東京にこんな特産があるんだとちょっと誇らしげな感じと今まで気付かなかったことへの悔いを同時に感じました。本当においしいですよ。担当の大濱も満足げです。



「稲城の梨」情報



□1



□2



そうそう、大事な計画の方ですが、無事進んでいます。梨園との関係を考えた計画を3案提出し、返答を待っているところです。どうやら、シーズンでお忙しいようです。また、ご報告します。


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現場レポート+K邸↓
from nagasaka
2006.06.25
K邸
次は、稲城という土地に関して少し踏み込んで話をしてみたいと思います。


まず、稲城という土地がなぜ手付かずで残ったかですが、本件の施主、川島さんのお話では、この地域、昔から非常に肥沃な土地として知られ、農地として充実していたため、当時、土地を開発側に売ることを町の人が渋ったようです。駅としても、この稲城駅以外にも同線で「よみうりランド」や「若葉台」があり、さらに南武線の「やのくち」、小田急線「よみうりランド前」など5キロ圏内に必ず主要路線駅があり、郊外の割に都市環境が比較的整備された地域で特にまとまった開発を必要としていなかったようです。


これは僕の見解ですが、それだけ一地域に駅が点在するということは、ある意味それぞれ路線の中心部に各々の目が向くため、この町に核が生まれにくくなります。その点、多摩地域は京王線に集約され、皆がその線路を向いた生活をするため、町の作り方も階層がうまれやすく、さらに手付かずの土地が多かったため開発しやすかったのだと思います。どちらが良いという話ではなく、結果、稲城だけ開発に取り残され、都市整備という視点では多摩地域が発展し多くの住民を集めたのだと思います。



また、もう少し、スケールを絞ってみると、開発には取り残されたものの、現状、この地域でも当然相続の問題はあって、個別に農地が切り売りされ、住宅が増え、虫食い状に畑がのこっています。むしろ、現在は住宅が増え、虫食い状に梨園などの農地が残っているといった方がよいかもしれません。そして、農家の人は貴重な作物を荒らされないように塀を立て、引っ越してきた新居住者もまた畑に背を向け生活しています。



つまり、この地域、極端な言い方をすると農家と新居住者、お互いがお互いの存在を煙たがる関係になっています。いっそのこと、新居従者エリアと農家エリアを住み分けしたほうがお互い行動範囲が縮まり目的が達成しやすいのではと思うほどです。でも、やはり制度上そうは行かないわけで、その虫食い状態をどうするか、我々のこれからの課題です。


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現場レポート+K邸↓
from nagasaka
2006.06.21
K邸
稲城の住宅ですが、もともとこのお仕事は中崎隆司さんという建築ジャーナリストと稲城在住のシステムクリエイトの中島寛文さんから声をかけられスタートしました。


最初、中崎さんから「稲城という土地での街づくり的なお仕事なのだけど、最近、畑の中に、いかにも相続税対策で生まれた農地転用の宅地に貧相な建売が虫食い状に増えて、少しずつ町の景観を壊しており、それをその土地の地主の方々が危惧していて何とかできないかと考えているようです。例の昭島のプロジェクト(haramo-2)と立地条件としては近い郊外型の地域です。まだ、具体的に建築するものが決まったわけではないですが、まずは発起人を紹介するので参加してみませんか。」というお話をいただきました。


私は「稲城」ということと「町づくり」という2つのキーワードが気に入り二つ返事で了承しました。というのも、稲城駅を通る京王相模線は昔からたまに利用しており、調布から始まり、多摩センターなどを通過し、橋本に伸びるこの路線で際立ってひなびた場所がこの稲城付近で現れるのです。東横線などのように両端に主要駅を構える路線とは異なり、この路線は確実に都心からはなれ郊外に延びるはずなのになぜ途中で自然が増え、また人口減少がうまれるのか違和感を持っていました。


その理由がまず突き止められること。それから、そこに関わり、少しでも方向性を変えるお手伝いができることが非常に光栄でがんばろうと思っています。ちなみにこの地域の家賃ですが、都心からの距離としては遠い位置にある多摩地域より安いようです。


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現場レポート+K邸↓
from nagasaka
2006.05.13
K邸
新築の住宅の計画を始めました。東京の西に位置する稲城市内の計画で、施主は農家の後継ぎをされる私と同世代のK氏です。敷地はご両親がお住まいになる母屋から梨園をはさんだ反対側になります。今日、現場を見てきましたが、僕は二回目で今日は担当の大濱さんをつれて行ってきました。ところが・・・


我々は今回の計画で切っても切れない関係となる梨園をまずは見学するため、街道沿いの母屋側から入りました。中に入ると鶏が多数放し飼いになっており、「コッコッコ」と鳴く鶏の間を抜け、梨園を見学し、奥に進んでいき、敷地につきあたったとき、明らかに中にいる鶏と同種の鶏一羽が畑の外にいるではないですか。その鶏は出たはいいもののそれは偶然で戻りたそうにしていました。我々は何とか中に入れてあげるようと努力しました。かなりの時間試行錯誤を加え、格闘したのですが、やはりどうにもならず、あきらめてK氏のお母さんのところに助けを求めに行きました。ところが、母屋に向かって歩いていると、さっきまでいた無数の鶏が一羽たりといないではないですか。とっさに「?」と思ったものの、その後、すぐに「小屋にもだったんだろうな」と考えていたら・・・・。



・・なんと。
すべての鶏が出られないはずの隣の畑に移っているではないですか。



実は大濱さんが畑に入るとき、網を完全にかけ忘れたようなのです。それで、隣の菜園の方に鶏の大移動。うれしそうに隣の菜園のとうもろこしの小さな実を狙って入り込んでいました。(僕は冷や汗)



その後、無事お母さんは隣の畑に移った鶏をすべてもとの梨園に戻してくれました。(流石です。)
そして、ようやく、「向こうでも一羽外に出てしまっています」と伝えたのですが、「大丈夫。大丈夫。直に戻るから」とあっさり。僕はその言葉に説得され、その後、帰ってきたものの、実は帰ってきた今でもあの鶏が戻ったかが心配です。


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