「HAPPA HOTEL」展

用途:展示
ギャラリー:青山|目黒
アーキテクト : 長坂 常 / スキーマ建築計画
デザイナー : なかむらしゅうへい・岡安 泉・森 美穂子
カフェ・バー : 嶋田 葉子
テナント出展 : Utrecht・PLANCTON 他
アートワーク:青田 真也
ディレクター : 青山|目黒 / 青山 秀樹・E&Y / 松澤 剛
写真:太田 拓実/清水 謙

6つのコンテンポラリーアート・ギャラリーが、建築家による作品をテーマに企画した展覧会「ARCHITECT TOKYO 2009」へのギャラリーであり、社絵メンバーでもある  aoyama|meguroでの出展作品です。

「ARCHITECT TOKYO 2009」とは各ギャラリーが独自のコンセプトをもとに、重要な建築資料である模型・ドローイングを主な素材として展覧会を企画することによって、建築家の表現の魅力を伝えると同時に、建築資料の保存のあり方を考える展示ですが、まだ、それほど多く建築を手がけていない私共としては過去の作品ではなく、未来の構想を模型にすることにしました。その題材として長らく、総合美術的対象と考え、手がけてみたいと対象だったホテルを選び、HAPPA HOTELと名付け、1/1で実体験できる模型を一ヶ月間限定でお披露目しました。

そもそも我々が手がけたいホテルは「粋なホテル」で、「粋」とは、当然、日本から発信されるべきサービスであるはずのものですが、残念ながら、そのようなものは日本に少なく、むしろ海外で体験する機会の方が多いのが現状です。そこで、それを打破すべく、HAPPA HOTELではデザインも含め「粋なホテル」を計画しました。

そして、実際の展示空間としてはふだんオフィスとして使用し、会期中も使用する場所にどのように宿泊可能な場所を生むかが難点でした。結果的にHAPPA内に3カ所屋内とも屋外ともなれる中間スペースを見つけ、そこを宿泊場所とし、オフィスとホテルの営業時間の差を解消しました。具体的には元々シャッターとサッシが逆についているその間のスペース2カ所と水回りなどが固まる場所でオフィスとは独立できる建具のつく部分の吹き抜け空中部1カ所をその場所とし、それぞれの条件下で寝るための場所を確保しました。また、それ以外のギャラリースペースをロビーに見立て、テナントを募り、会場構成費をpこないました。

デザイン的には観客の知覚の変化を促すデザインを試みました。普段見慣れたものの中に少し日常と異なった変化を加えることで、身の回りのものすべてにその変化の可能性を感じさせる試みです。ホテルとしては来る道すがら体験する風景がこのHAPPA HOTELで一日過ごしたことによって帰りには異なった風景に見えたらその体験は貴重なものになりえると考え、それを目標にデザインしました。

現在、このHAPPA HOTELを私共はこの展示にのみ終わらせたくないため、少しずつ外に対して働きかけをしています。是非とも、実現を楽しみにお待ちください。また、実現した際には新たなご案内を差し上げたいと思っております。